院長　中山 和弘

初めまして、鍼灸師になりまして21年目の中山和弘です。

大学を出てプロゴルファーになることを目指しゴルフメーカーに就職。
その後体調を崩している時に鍼灸治療と出会い、世の中にこんな素晴らしい治療法が有る事を知りました。
当時、体の不調の為プロゴルファーへの道は諦めていました。
勤め先の人達は大変良い人達でしたし、本当に良い会社でした。
しかしながら、私自身、組織の中で生きるという事に抵抗を感じていた時だったので、鍼灸のもつ『人に喜ばれ、人の役に立つ事』に惹かれてゆきます。
３年間学校に通い、国家試験（鍼灸師は国家資格です）を通って鍼灸師が出来上がる事を知りました。

学校は夜間部が有り、伝統の有る学校を基準にさがし、受験しその中の呉竹学園（クレタケガクエン）に入学する事が出来ました。
３年間で解剖学、生理学、臨床医学、西洋医学、東洋医学、経穴学（ツボの勉強）鍼灸実技等膨大量の勉強をしました。
本当に人間目標に向かって真剣に勉強すると頭に知識が入ってくるものだとこの時感じました。（余談ですが、小中高学校のお子様をお持ちの親御さんは漠然と偏差値の少しでも良い学校を目指させるのでなく、自分のなりたいものに向かって勉強させれば勉強が苦にならないのではないでしょうか）
国家試験を無事１回で合格する事が出来、在学中の成績が良かったので、学校に併設されている施術所で治療が出来る事になり、１年間で１０００人程の患者様を治療させて頂きました。
施術所には大変優秀な先生方がおられたので、ディスカッションを重ね、患者様に最善の鍼灸治療を教えて頂きながら技術を磨けたのは大きかったです。

その後、渋谷の宮益坂に開院して20年、述べ３８０００人の施術をしてまいりました。
正直なところ20年とは長いようで短かったです。
この間最大の支えになったのは治療後の「ありがとうございました」と言う患者様の声です。
時には、さびしそうな顔の患者様を送り出す事もありました。
良くなった患者様には次にはさらに良くなっていただくにはどうすればよいか、納得いただけなかった患者様にどうしたら納得いただける治療が出来るかを日々考えながら来た１8年です。
現在も患者様の為になる鍼灸の知識を得ようとセミナーなどに参加して、一人でも多くの患者様から「ありがとうございました」のこえを頂けるように頑張っております。